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「超」怖い話Η(イータ)

「超」怖い話Η(イータ)
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この世でもっとも古き感情、そのひとつは間違いなく「恐怖」であろう。太古より人は己が命を脅かすもの―荒ぶる獣や自然、さまざまな脅威に怯え慄いてきた。そして何よりも恐れたのは闇―その中に潜む得体の知れぬ"何か"だった。その後の長い歴史の中で人は少しずつ「恐怖」の根源を暴き、克服していく。だが、科学と知恵の光をもってしてもなお消し去ることのできない「恐怖」が、闇の"何か"であった。説明のつかぬもの、触れることも敵わぬもの、だがそれらは確実に存在し、我々に近づいてくる。ぞっとするような気配と、時に悪意を帯びて...。平和ボケした現代人に捧ぐ、原始の恐怖。

著者:平山夢明
発行元:竹書房(竹書房文庫)
発売日:2006/01/01
ISBN:978-4812425121
平山夢明

神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」等で映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。著書に『異常快楽殺人』(角川ホラー文庫)『怖い本』『メルキオールの惨劇』(ハルキ・ホラー文庫)『「超」怖い話Α』『「超」怖い話Ζ』『東京伝説 彷徨う街の怖い話』(竹書房文庫)『ミサイルマン』(光文社)などがある。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。